御法語
今年も早いもので残すところ三か月となりました。長いようで短い三か月。後悔や反省の少ない期間となるように共に精進してまいりましょう。
今月は久方ぶりとなる念仏講が25日に実施予定となっております。皆様の御参加を心よりお待ちしております。
さて今月のお参りにおいて読誦させていただく御法語を紹介いたします。
安心起行
それ、浄土に往生せんと欲わば、心と行との二つ、相応すべきなり。かるが故に善導の釈に、「但しその行のみあるは、行すなわち孤にして、また至る所なし。但その願のみあるは、願すなわち虚しくして、また至る所なし。必ず願と行と相扶けて、為す所みな剋す」と云えり。
およそ往生のみに限らず、聖道門の得道を求めんにも心と行とを具すべしと云えり。発心・修行と名づくるこれなり。今この浄土宗に、善導のごときは、安心・起行と名づけたり。
現代語訳
さて、浄土に往生しようと思うならば、心と行との二つが一致していなければなりません。ですから、善導大師の解釈に、「ただその行だけがあるというのも、行が孤立して、行き着く先がない。ただその願いだけがあるというのも、願いが虚しいものとなって、やはり行き着く先がない。必ず願と行とが互いに助け合うときに、目的はみな達成される」と言われています。
およそ極楽浄土に限らず、聖道門の覚りを求めるときにも、心と行とを〔ともに〕具えるべきであるといわれています。「発心と修行」というのがそれです。今、この浄土宗では、たとえば善導大師は、「安心と起行」と名づけています。
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