top of page

御法語

九月の御法語を紹介いたします。


親縁

 善導の、三縁の中の親縁を釈し給うに、「衆生仏を礼すれば、仏これを見給う。衆生仏を称うれば、仏これを聞き給う。衆生仏を念ずれば、仏も衆生を念じ給う。かるが故に阿弥陀仏の三業と行者の三業と、かれこれ一つになりて、仏も衆生も親子のごとくなる故に親縁と名づく」と候いぬれば、御手に数珠を持たせ給いて候わば、仏これを御覧候うべし。

 御心に「念仏申すぞかし」と思し食し候わば、仏も行者を念じ給うべし。

 されば、仏に見えまいらせ、念ぜられまいらする御身にてわたらせ給い候わんずるなり。

 さは候えども、常に御舌のはたらくべきにて候うなり。三業相応のためにて候うべし。三業とは、身と口と意とを申し候うなり。しかも仏の本願の称名なるが故に、声を本体とは思し食すべきにて候。

 さて我が耳に聞ゆる程申し候うは、高声の念仏のうちにて候うなり。


現代語訳

 善導大師が三縁の中の親縁を解釈されたところに、「衆生が〔阿弥陀〕仏を礼拝すれば、仏はこれをごらんになる。衆生が仏〔の名号〕を称えれば、仏はこれをお聞きになる。衆生が仏を念ずれば、仏も衆生をお念じになる。それゆえ阿弥陀仏の三業と行者の三業とが、それぞれに一致して、仏も衆生も親子のようになるので、親縁と名づける」とありますので、御手で数珠を繰っておられるならば、仏はこれをごらんになるでしょう。

 心に「念仏を称えるのだ」とお思いになれば、仏も行者をお念い下さるでしょう。

 それゆえ仏にごらんいただき、お念いいただく身とおなりになるでしょう。

 そうは申しましても、常に舌をはたらかさねばなりません。三業を一致させるためであります。三業とは身体と口と意と〔の行為〕を申すのです。しかも〔阿弥陀〕仏の本願である称名念仏なのですから、声に出すことを根本とお思いになるべきであります。

 さてその場合、自分の耳に聞こえる程度に称えれば、高声の念仏のうちに入るのです。


 
 
 

最新記事

すべて表示
暑さに要注意

まず初めに今回、熊本での地震により被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 被災された方の一日も早い復旧を心より祈念いたしております。 今を生きている私達にできることを各々で行ってまいりましょう。 さて今日で七月も終わり、暑さも厳しくなるであろう八月へと突入してまいります。檀信徒の皆様の御手元にはお盆参りの通知の葉書が届いていることかと存じます。葉書の日程や時間帯をよくよくご確認の上、ご準

 
 
 
御法語

今月の御法語を紹介いたします。 念仏付属  釈迦如来、この経の中に、定散のもろもろの行を説き終わりて後に、正しく阿難に付属し給う時には、上に説くところの散善の三福業、定善の十三観をば付属せずして、ただ念仏の一行を付属し給えり。  経に曰く、「仏、阿難に告げ給わく、汝好く是の語を持てとは、即ち是れ無量寿仏の名を持てとなり」。  善導和尚、この文を釈して宣わく、「仏、阿難に告げ給わく、汝好く是の語を持

 
 
 

コメント


〒801-0854

福岡県北九州市門司区旧門司1丁目13番1号

TEL 093-321-6009

​FAX 093-321-6566

bottom of page