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御法語

8月31日
読了時間: 3分

お盆も終わり、八月も終わり、夏の暑さも終わればいいのに…と思いますが、なかなか人の都合の良いようにはならないのが自然だなぁと感じる今日この頃、檀信徒の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。今年も残すところ三分の一。頑張ってまいりましょう。

さて九月の御法語を紹介いたします。


助正分別

 浄土宗の意、善導の御釈には、往生の行に、大いに分かちて二つとす。一つには正行、二つには雑行なり。

 初めに正行というは、これに数多の行あり。初めに読誦正行というは、これは無量寿経・観経・阿弥陀経等の三部経を読誦するなり。次に観察正行というは、これは彼の国の依正二報のありさまを観ずるなり。次に礼拝正行というは、これは阿弥陀仏を礼拝するなり。次に称名正行というは、南無阿弥陀仏と称うるなり。次に讃嘆供養正行というは、これは阿弥陀仏を讃嘆したてまつるなり。これを指して五種の正行と名づく。讃嘆と供養とを二つの行とするときは、六種の正行とも申すなり。

 この正行につきて、総ねて二つとす。一つには、「一心に専ら弥陀の名号を称えたてまつりて、立居起臥、昼夜に忘るることなく、念々に捨てざる者を、これを正定の業と名づく。彼の仏の本願に順ずるが故に」と申して、念仏をもて、正しく定めたる往生の業と立て候。

 「もし礼誦等に依るをば、名づけて助業とす」と申して、念仏の外の礼拝・読誦・讃嘆供養などをば、かの念仏を助くる業と申して候うなり。

 さてこの正定業と助業とを除きて、その外のもろもろの業をば、みな雑行と名づく。


現代語訳

 浄土宗の教えについて、善導大師の解釈を見ると、〔極楽〕浄土に往生するための行には大きく分けて二つがあります。一つには正行、二つには雑行です。

 初めに正行についていうと、これには数多くの行があります。

 第一に読誦正行というのは、『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』という三部の経典を読誦することです。

 第二に観察正行というのは、極楽の国土と、そこにおられる阿弥陀仏や菩薩衆のありさまを想い画くことです。

 第三に礼拝正行というのは、阿弥陀仏を礼拝することです。

 第四に称名正行というのは、「南無阿弥陀仏」と称えることです。

 第五に讃嘆供養正行というのは、阿弥陀仏を誉め讃えることです。

 これらを指して五種の正行と名づけます。讃嘆と供養とを二つの行とするときは、六種の正行とも申します。

 これらの正行について〔善導大師〕は、まとめて二つとします。第一に、「一心にただひたすら阿弥陀仏の名号を称え、立ち居起き臥し、昼も夜も忘れることなく、一瞬たりともやめない、これを〈正定業〉と名づける。〔これは〕かの阿弥陀仏の本願の意に添うものだからである」といって、称名念仏を「まさしく定まった往生の行」と位置づけます。

 〔第二には、〕「もし〔念仏以外の〕礼拝、読誦等によるならば、名づけて助業とする」といって、念仏以外の、礼拝・読誦・讃嘆供養などを、その念仏を助ける行と申します。

 さて、この正定業と助業とを除いてその他の様々な行は、みな雑行と名づけます。

 
 
 

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