御法語
- 真光寺
- 2025年12月1日
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昨日で九州国立博物館での特別展『法然と極楽浄土』も終了を迎え、本日より12月へと突入いたしました。師匠が走るほどに忙しい師走に突入しましたので頑張って働きたいと思います。
さて今回は毎月のお参りの御法語を紹介いたします。
一期勧化
法蓮房申さく、「古来の先徳みなその遺跡あり。然るに今、精舎一宇も建立なし。御入滅の後、何処をもてか御遺跡とすべきや」と。
上人答え給わく、「跡を一廟に占むれば遺法遍ねからず。予が遺跡は諸州に遍満すべし。ゆえいかんとなれば、念仏の興行は愚老一期の勧化なり。されば念仏を修せん所は、貴賤を論ぜず、海人・漁人が苫屋までも、みなこれ予が遺跡なるべし」とぞ仰せられける。
現代語訳
法蓮房信空が〔法然上人に〕申すことには、「古来の徳ある先人は、どなたにもその遺跡があります。ところが、今のところ〔上人には〕寺院の一つも建立されておりません。ご入滅の後には、どこをご遺跡とすべきでしょうか」と。
上人がお答えになるには、「遺跡を一つの廟堂に限ってしまうと〔私の〕遺す教えは行き渡りません。私の遺跡は諸国に広く行き渡った方がよいのです。なぜかといえば、念仏の盛行は私の生涯をかけた教化活動だからであります。それゆえ、念仏の声するところは、貴賤を問わず、漁師たちの質素な家までも、すべて私の遺跡とすべきです」と。

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